日本標準ギター

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          現在、マーチン社のギターを世界標準として参考にさせて頂きながら
          ギターを作っています。材料、デザインなども基本はマーチン社のを
          模範としています。ですが、最近、日本標準のギターを作るとしたら、
          どんなのになるのだろうか、と思う時があり、真剣にデザインしてみたり
          しています。一部分は製作に取り入れてみたり、頭の中の構想だけの
          こともありますが、思いつくものをあげてみたいと思います。オリジナル
          ギターを作る上で参考にでもなれば幸いです。
          デザインのバランスや音など未確定の部分も多いですので、必ずしも
          いいものが出来るとは限りません。悪しからず・・・



          ・ ボディサイズは「style-000」を基準としてみる


             日本人は体格が向上したとは言え、欧米の人と比べると
             まだまだ小さいと言えます。長時間の演奏にもストレスなく
             弾けるサイズは体格に比例したサイズ。ドレッドノートは
             小柄な人には大きすぎて不自然に見える場合があります。
             恐らく000サイズくらいが適当なのではないでしょうか。
             過去の歴史から言うと、かなり小さなサイズから除々に大きな
             ギターが作られてきて、ドレッドノートやジャンボタイプにまで
             なってきたのですが、このあたりでもう一度、どのサイズが日本人
             に向いているかを考えてみたいですね。オールマイティ的には
             000として、つまり初めて買う1台目は000サイズ、その後は
             演奏スタイル、演奏場所等でギターが変遷してゆく・・・こんな
             パターンが良いのではないかとも思っています。生音でストリート
             ライブなどをする方は音量重視のドレッドノートやジャンボサイズ
             が適しているかもしれませんし、体格が良い人も大きなサイズが
             適していると思います。反対に体が小さめで家の中で弾いたり、
             スタジオ系ミュージシャンには0〜000のサイズが音のバランス・
             まとまりが良く、マイク乗りも良くなります。
        
             さらに、音についてボディサイズ毎の傾向を見てみますと、私見
             ではありますが「style-0」を基準にボディサイズが大きくなるに
             つれて、各弦の音の間隔・まとまり感が広がってゆきますし、
             音量も増加します。この「音のまとまり感」は好みになると思い
             ますが、お薦めとしては、間隔があまり広くない方が耳に快い
             ように感じます。
      
       

          ・ 手の大きさを考慮してスケールの標準を630mmとしてみる

             これも体格に関係することと思いますが、日本人の手のサイズも
             まだまだ欧米人と比べて小さいと思います。スケールもそれに
             合わせて若干短めにし、ハイポジションでのフィンガリングを
             少しでもスムーズにするために提案致します。女性などの中には
             600mmくらいが良い方もいるかとは思いますが・・・
             最近はミニギターやパーラーギターという名前の小さいサイズで
             弾き易いギターも出ていますね。スケールの違いはテンションの
             違いにも関係し、音の伸びにも影響します。
             スケールが535mmのいわゆる1/2というサイズのギターを弾いて
             いますが、小さい手の私にとっては実に弾き易く快適に演奏できて
             います。今後の私の製作モデルは630mmを基本に535mmも追加
             しようと思っています。
             


          ・ 表板にエゾ松を使ってみる

             良質な国産の木を使ってみるのも外国製のギターとの差別化
             になっていいのではないかと思います。



          ・ 表板に木曾杉を使ってみる

             クラシックギター等に使用してみたらどうでしょうか。



          ・ ピックガードに日本古来の文様をあしらってみる

             デザイン的に日本を意識して、鼈甲柄だけでなく日本文様を
             取り入れてみたらとも思います。桜や菊などの柄も合うかも
             しれません。あまり派手な模様は飽きがきたり、ギター本体に
             マッチしないかもしれません。細かめで地味な文様の方が
             全体のバランスにはいいかもしれません・・・

              【日本文様例】
             
アコースティックギター製作  アコースティックギター製作 アコースティックギター製作  



          ・ ロゴは江戸時代以前の古風な文字や形にしてみる

             好みかもしれませんが、写楽などの人物画や風景画などを
             取り入れたり、家紋を使ったりしてみるのも面白いと思います。

             【家紋例】
              アコースティックギター製作  アコースティックギター製作  

               アコースティックギター製作 
アコースティックギター製作  
                 
              
             ちなみに最初の家紋は我が家のものです(丸の内に二つ引き)
             2段目の始めにあるギターに似た形は「ひょうたん」模様の家紋です。
             家紋に興味ある方は下記のサイトへ
             
               ■ 家紋WORLD
               ■ かもんかもんVer2.0 
               ■ 家紋画像1000種
               ■ 家紋データ集
               ■ AbbeyRoad-家紋
               ■ 日本家紋研究会
               
               

          ・ 割れ止めに和紙を使ってみる

             日本で出来る良質の和紙を使うのも差別化になると思います。



          ・ 表板・裏板の合わせ補強に和紙を使ってみる

             ギター内部に使用してみるのも面白いと思います。



          ・ 着色に柿渋を混ぜてみる

             柿で有名な岐阜の柿(富有柿)等で出来た良質の柿渋で
             着色してみると案外いい色になるかもしれません。
             臭いがかなりきついですが・・・



          ・ オイルフィニッシュには荏油を混ぜてみる

             日本で採れる荏油はなかなかいいです。
             かなりお薦めです。エボニーとの相性は最高です。
             フィンガーボードには是非使用したいです。



          ・ オイルフィニッシュに脱水ひまし油を混ぜてみる


             日本で脱水されたひまし油も良質です。


          ・ XブレーシングのXクロス部分の補強に和紙を使ってみる

             布の代わりに使用してみると楽しいかもしれません。



          ・ ギター内部に貼るラベルに和紙を使ってみる

             和紙の風合いも捨てたものではありません。



          ・ 着色・ニスとして近くの山のせみがらを使ってみる

             せみがらは山奥ならどこでもありますよね。



          ・ ペクは国産のGotoh製を使ってみる

             世界的に評価が高いGotoh製を、国産のギターには是非
             標準として使用したいものです。



          ・ 塗料に日本古来の藍染めなどの染料を使ってみる

             オリジナリティが期待できるかも・・・



          ・ 黒の塗料として備長炭などを使ってみる

             天然の塗料として、又、安全な塗料としても使ってみたいと
             思います。
          
    
   
      

                       
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