ギターリぺアー

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        「リペアー」は「製作」とは若干異なる作業順序になるということを
        改めて考えてみます。「製作」の場合は何もない状況から形にしてゆく
        工程ということになりますが、「リペアー」は一旦完成した状態のものを
        「はがす」「削る」「はずす」などしてから、満足ゆくように修正・補正して
        ゆく部分が多いです。ナットのリペアーにはまず、ナットをはずしたり、
        ブリッジが浮いたら一旦外したり、フレットやぺグの交換の時には
        当然、まずそれらを外したり、再塗装するには塗装をはがしたり・・・
        ということは、リペアーには「はがす」「削る」「はずず」といった、無くして
        ゆく作業の習得が必要不可欠になるということです。ここではそのあたりの
        作業を中心に、簡単なリペアーから徐々に難易度の高いリペアーも取り
        上げてゆきたいと思います。   
     
        
        ・・・ フレットの浮きを直す

           これを直す簡単な方法としては、ハンマーでたたくことが
           あります。注意する点としてはネックの下に木片などで支え
           をして、たたいた時にギターが動かない様にしておきます。
           そうしておいて、浮いているフレットの上から軽くたたいて
           やります。始めは軽くたたき、除々に力を加減してゆきます。
           大体のフレットはこの方法でおさまります。ハンマーの先は
           鉄ではなく、固いゴム質のものがフィンガーボードを傷付け
           ないので良いでしょう。くれぐれもたたく加減に注意して
           ゆっくりやってみて下さい。それでもうまく収まらない場合は
           次のステップとして、一旦フレットを外して打ち直すことになり
           ます。
   

        ・・・ フレットのすり合わせ
 
           フレットの高さが一定にならなくなると,他のフレットに弦が
           当たるり音がビビるようになることがあります。ネックの
           反りが原因の時もありますが、フレットの高さが原因の時は、
           いわゆるフレットのすり合わせを行い、高さを同じにする事が
           必要になります。フレットの高さと言っても肉眼ではわかりにくく、
           1ミリの10分の1以下の世界になりますので、ここは鉄製の
           定規等を当てて高低を調べることになります。音がビビる
           ところを弦と同じ方向に定規を当て、定規の両端を動かして
           みます。僅かな高さの違いでも、定規がカタカタと音をたてますが、
           その部分が問題の部分となります。あるフレットだけが高いので
           あればそのフレットをヤスリでゆっくりと削ればOKです。
           もしフレットの一部分が低いのであれば、全部のフレットを
           削って調整することになりますので、多少厄介です。その他の
           やり方としてはその低いフレットだけ交換する方法もあります。
    

        ・・・ ナットの交換・調整  

           1 ナットと木部の接着面の塗装に「キズ」をつける

           ナットとそこに接する部分に塗装がある場合、まず、その塗装に
           「切れ目」を入れます。カッター等で力を入れずに往復させるのが
           コツです。ここではあくまでもキズを入れるだけとして下さい。無理
           をして塗装を切ろうとすると塗装が割れてしまいます。この作業を
           割愛することも可能ですが、塗装が厚く乗っている場合、バリバリに
           割れてみっともなくなりますので、やはり省略せず「切れ目」を入れ
           ておきましょう。着色部、木部まで切らないように注意します。
 

           2 ナットを軽くゆらしながら外す

           キズ付けが終わったら、次はナットを揺らしながら外します。使う
           工具は「食い切り」「ニッパー」「ペンチ」などです。ナットの中心
           あたりに当てて軽くゆすり、キズをつけた塗装が「切れている」こと
           を確認します。そのあとさらにゆっくりと揺すりながらひっぱってみ
           ます。これで抜けそうならそのまま抜いてしまいます。うまくゆけば
           これで終了となります。揺さぶっても取れそうにない時は、1弦側
           と6弦側の両端から揺らしてみます。ここで、つき板や指板が欠け
           てしまわないように注意します。何度も言いますが、あまり無理を
           せず、少しずつ力を加えてゆきます。さらにフィンガーボードの上
           に当て木をして、ヘッド側に向かってハンマーで軽くたたきます。
           この時もナット周りの塗装やつき板がはがれない様に十分注意し
           ます。
                                
          
           3 ナット溝の掃除

           ナットが外れたら、ナットの溝をきれいにします。ノミやナイフで
           接着剤やよごれなどを取り除きます。フィンガーボードの木部は
           絶対に削らないようにします。ここを不用意に削ってしまうと、オ
           クタープピッチが合わず、音程が狂います。
           

           4 ナットの厚みと幅の調整

           ナットの厚みと幅をギターに合わせて整形します。ヤスリや小型
           ノコで粗加工し、サンドペーパーやスチールウールでなめらかに
           しておきます。


           5 ナットの高さを決め成形

           ナットを一度指板にあてて高さを決めます。目安はフレットの高さ
           より2mm高くしておきます。ナットの上部はフィンガーボードのR=
           アール(曲線)に合わせて曲線にしておきます。ヤスリを使って慎重
           に行います。上部の両端は好みで適度に丸めておきます。全体の
           成形が終了したら、瞬間接着剤を少し付けて仮止めします。
          
                     
           6 溝の位置決め

           まず溝の位置を決めます。この時点で弦を張り、1弦と6弦の位置を、
           次に2弦〜5弦の位置を決めます。鉛筆でナット上部に印をつけて
           おきます。弦の間隔は弦と弦の間隔が均等になるようにするのが
           コツです。弦の太さを考慮して、自分の目を頼りに決めて行きます。
           1弦はフィンガーボードの端から3mm、6弦は端から2mm程度を基準
           とします。位置が決まったら「目立てヤヤリ」で軽く線を付けます。この
           段階では軽く線を付けるだけです。位置を確定するのが目的ですので、
           深くは削らないようにします。線の上に張った弦を乗せせみて間隔を
           確認します。ずれていたらヤスリで溝を消して、再度位置を決めます。
         

           7. 溝切り

           溝の位置が決まったら、次は溝を切ります。ぺグのストリングポスト
           を目安にわずかに下降気味に削ります。溝の幅は均等になるように
           「目立てヤスリ」や「丸棒ヤスリ」で慎重に削ります。弦の太さに合うよう
           に幅を削り、深さは1弦〜4弦までは弦が隠れる程度、5弦・6弦は4分
           の3くらいの深さを基準とします。
          

           8. ナットを固定する

           溝が掘れたらナットを一旦外し、正式に固定します。瞬間接着剤を3滴
           ほどたらして低部とフィンガーボードに完全に接するように注意して接着
           します。しっかり接していないと音程やサステインに悪影響が出ます。
           これで終了ですが、弦高の調整は弦を張って弾いてみて、少しずつ低く
           してゆきます。削りすぎに注意します。カッターナイフの刃などを溝と2フ
           レットの間に乗せ1フレットに接するぎりぎりのところまで低くします。


        フィンガーボードを外す 

           フィンガーボードはネックとの間に熱を加え、接着剤をゆるめ、少しずつ
           はがしてゆきます。ナットは外しておきます。まずは家庭用のアイロンと
           リムーバーを用意します。温度を最高にしたアイロンを1フレットから5
           フレットくらいの上にそのまま乗せます。10分くらい経ってからヘッド側
           からリムーバーをネックとフィンガーボードの間に差し込んで少しずつは
           がしてゆきます。あまり無理をせず、30くらいかけてゆっくりとはがして
           ゆきます。アイロンの熱でフィンガーボードはかなり熱くなりますので、
           やけどに注意します。5フレットくらいまではがれたら、今度は6フレット
           から10フレットくらいの上にアイロンを乗せて、同様にリムーバーを差
           し込んではがしてゆきます。最後は表板の上のはがしを表板を傷つけ
           ないように注意して実施します。全体で1時間半くらいかけてゆっくり
           はがすことを心掛ければ、誰でも問題なくはがすことが出来るはずです。
           

        ・・・  ピックガードのはがれ
         

        ・・・ サドルの交換・調整


         ・・・ ナットの交換・調整  
    

          ・・・ フレットの交換・調整  
  

         ・・・ ぺグの交換・調整


         ・・・ ブリッジの交換・調整


          ・・・ ネックの交換・調整


         ・・・ 再塗装


          ・・・ 本体の割れの修理


         ・・・ ブレーシングのはがれ


            


            〜リペアーについての頼もしいサイト〜

            
           
    Joe Forest Guitar House
               Guitar Custamize Room
               O2FctoryGuitarWorkShop       
               DGB Studio
               つついギター工房
               閑人「六弦」倶楽部
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