側板を曲げる (NO.B-3-1)
アコースティックギターパーツネット
● 作業時間 2時間
● 使用用具 ベンディングアイロン、クランプ、当て木、図面、水、
水入れ、タオル
● ポイント 時間をかけて少しづつ曲げてゆきます。焦らずあわてず。
焦り過ぎると板が割れたり、きれいに曲がりません。最初
は「くびれ」部分からゆっくりゆっくり曲げてゆきます。
いよいよ側板を曲げる工程に入ります。私はギターを作り始めた頃、ギターの
側板は一体どうやって曲げるのだろうか、うまく曲がるのだろうか、と思いをめ
ぐらしていたものでした。雑誌やビデオで見たり、人に聞いたりして少しづづイ
メージを膨らませていったものです。簡単に曲げ方を述べますと、板を濡らして
熱を加えながら、ゆっくり板をまげていく、ということです。熱の加え方、曲げ方
はいろいろな方法がありますが、ここでは最も手作業的な方法で曲げてみます。
最低限必要な用具は、熱を加えるための筒状のアイロンです。ギター用として
はべンディングアイロンと言っています。スチュアートマクドナルドやLMIのインタ
ーネット通販で1万数千円で購入できます。今回はこれを使用します。
まず準備として、平らな側板を2枚用意し、木目を見て左右どちらの板とするか、
内と外はどちらにするか、上下はどちらにするか、などを決めます。それが決ま
ったら、板に「内」「外」「右」「左」などとしるしておけば、間違った方向に曲げる
ことがなくなります。側板は曲げる前に水かぬるま湯につけておき、水分を含
ませ、曲げ易くしておきます。このようにして、いわゆる板を「蒸す」ことになりま
す。水はすぐに蒸発しますので、たっぷり水分を含ませても問題ありません。私
は曲げる1時間ぐらい前に水につけておきます。その間に私は好きな戦前のカ
ントリーブルースでも聴きながら、少しコーヒーブレイクします。
ベンディングアイロンは作業台にクランプで固定させ、温度は一番高温にしてお
きます。さあ、これで準備は整いました。まずはギターの「くびれ」ている部分か
ら曲げていきます。板のどの位置から曲げるかがわかるように、あらかじめ印を
つけておきます。曲がったら図面に当ててみて、曲がり方をチェックします。じか
に板を触ると熱い時がありますので、当板を当てて、力を加えながらゆっくりと曲
げていきます。少したつと焦げ臭くなりますので、その時は水をたっぷり付け加え
て、再び曲げていきます。ここでのポイントはくびれ部分から曲げていくことです。
他の部分から無造作に曲げていくと、しわが出来たり割れたりして、うまく曲げら
れません。次に力加減ですが、初めのうちは時間をかけてゆっくり曲げます。力
を入れ過ぎると板は簡単に割れてしまいます。どのくらい力を入れれば良いかが
わかるまでは、ゆっくりと少しづつ曲げてゆきます。
この作業は曲げる力加減がむずかしい部分と言えるでしょう。時には失敗するか
もしれませんね。板が端から「ピシッ!」と割れてしまうかもしれません。しかし、
めげずに何度もトライしてクリアーしてゆきましょう。
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