材料を揃える (NO. A-5)
アコースティックギターパーツネット
ここではギター製作に必要な主な材料を取り上げます。デザイン的には
かなりシンプルなタイプを基本にしています。木材のサイズは マーチン
O−18タイプ を作るために必要な大きさを挙げますが、ドレッドノートタイプ
の大きなギターを作る場合は、材料等はもっと大きなものが必要となります。
マーチンキットなどでは、材料が揃っていますので、特に問題はありません
が、自分で調達する際には、下記のものを用意する必要があります。あくまで
も一例ですが、これを参考にして自分の好みに変更していって下さい。特に
裏板と側板はローズ系が好みの方も多いと思います。側板としてのローズは
多少硬い板のため、曲げる際には少し注意が必要になるとは思いますが、
それも楽しみのうち。ブリッジやフィンガーボードもローズでなくて、エボニー
でなくちゃ駄目、という方も当然いるでしょうね。好みは大いに結構。なにせ
自分のためのギターですから。
■ 木材
名称 材料名 厚さ 幅 長さ 数量 1 表板材 スプルース 3mm 200mm 520mm 2 2 裏板材 マホガニー 2.5mm 200mm 520mm 2 3 側板材 マホガニー 2mm 100mm 800mm 2 4 ネック材 マホガニー 85mm 90mm 500mm 1 5 ブロック材 マホガニー 25mm 80mm 80mm 1 35mm 80mm 75mm 1 6 ライニング材 マホガニー 5mm 15mm 650mm 4 7 ブリッジプレート材 マホガニー 5mm 35mm 200mm 1 8 ブリッジ材 ローズウッド 8mm 50mm 150mm 1 9 フィンガーボード材 ローズウッド 6mm 60mm 430mm 1 10 トラスロッド埋木 マホガニー 56mm 15mm 350mm 1 11 側板割れ止め材 マホガニー 3mm 10mm 100mm 10 12 裏板割れ止め材 スプルース 3mm 20mm 80mm 5 13 ブレイス材 スプルース 4mm 24mm 220mm 1 4mm 10mm 100mm 3 6mm 6mm 100mm 2 6mm 6mm 80mm 2 10mm 8mm 250mm 2 10mm 18mm 340mm 2 15mm 12mm 240mm 1 15mm 8mm 350mm 2 15mm 8mm 240mm 1
15mm 8mm 210mm 1
材料は音質と強度を考慮して、好みで変更して構いません。一般的には
材料が硬質なものは、音質も硬くなる傾向があります。ここではマホガニー
を多く用いていますが、このギターは全体的には比較的柔らかい部類の
材料を使用していますので、音質的には柔らかく、甘いトーンが得られ
ます。
又、ブレイス材についてですが、ここのサイズも多少は変更可能です。表板
のブレイスについては、強度の関係であまり細く、薄くし過ぎると、ブリッジ
のはがれに繋がりますし、逆に太く、厚くすると音質が変わってきます。まあ、
おおよその世界で言いますと、ブレイスの幅は1〜2mm、高さについては
スキャロップトの形状にもよりますが、2〜3mm程度の変更にとどめておい
たら良いと思います。ブレースだけに限らず、何度も試行錯誤して、最適な
サイズや材料を探し出すのも楽しいです。
■ ペグ
外国では「チューニング・マシーン」と呼ばれるのが一般的のようですが、
このペグについても自分の好みで選ぶのが楽しいですね。安いものだと
1000円程度であります。高いものは2万くらいまではあります。通販で
安く手に入ります。私は逆輸入のGotoh製のクルーソンタイプをスチュア
ート・マクドより入手しています。いつかは憧れのWaverlyを取り付けてみ
たいと思っています。ペグ負けしないように、何と言ってもいいギターを作
らないとね。
■ ナット・サドル
この部材もスチュアート・マクドで入手しています。材質もいろいろですが、
私はもっぱら牛骨党ですので、こればっかり使っています。ナット自体の
硬度に音質はかなり左右されます。硬く、サステインをきかすにはブラス
やファイバー系、標準的には牛骨、甘いトーンならエボニーなどもお勧め
です。サドルの材質もナットと同じに考えてよさそうです。又、ナット溝の
掘り方でも音質が変わりますので、細やかな注意が必要です。
■ エンドピン・ブリッジピン
装飾的な意味合いもあるピンです。ドットが入ったもの、渋いエボニー、
最高級の牛骨などあり、ギターのワンポイントとしてこだわってみましょう。
注意点としては、ブリッジピンが硬くもなく、緩くもなくピン穴に入るように
調節することです。
■ ピックガード
これも装飾的な意味合いがあるものです。一般的なピックガードは黒か
タータスシェルですが、これにこだわらず、いろいろ試されるのも面白い
ですね。ギターのサイズによってピックガードの大きさも異なりますので、
本体とのバランスを考慮して決めるのがポイントでしょう。
■ ポジジョンマーク
フィンガーボードの指盤面と側面には丸型のポジションマークを入れます。
インレイワークに興味がある方はもう少し凝った形を入れても面白いと
思います。材質は貝が一般的です。はじめのうちは、装飾関係にはあまり
時間を割かず、音質向上のための部分に注意を集中しましょう。まずは
いい音のギターを作ることが最優先ですから・・・その後でインレイにこだわる
のは全然問題ありませんが。
■ フレットワイアー
とても柔らかい金属で出来ています。サイズはさまざまですので、好みで
選んで差しつかえないでしょう。あまり太すぎるものは演奏性が低下します
ので、ほどほどにしておきましょう。私は細いフレットが好みです。
■ バインディング
ボディを衝撃から守るバインディングはセルロイド、木材などの種類が
あります。多少の手間はかかりますが、木材を使って作りたいと思い
ます。手作り感覚がよく出ますので。もちろん装飾の意味合いもあり
ます。
■ パーフリング
ヘリンボーン柄やストライプが多く使われています。私はヘリンボーンが
大好きですのでよくヘリンボーンを巻きます。好みで好きなものを選び
ます。
■ ロッド
ロッドは大きくわけて2種類あり、調整可能なアジャスタブル、調整不可
のノンアジャスタブルに分かれます。私はどちらかと言えば、ノンアジャス
タブル派で、鉄製のスクエアーロッドを埋め込んでいます。これは調整は
出来ませんが、若干サステインが向上するので、近くの鋼材屋さんで何
メートルかを1000円ぐらいで安く譲ってもらい、35cm程度にノコで切って
使っています。確か9mm角ぐらいだったと思います。製作としては、アジャ
スタブルの方が、多少難しいのではないでしょうか。好みの人はアジャス
タブルに挑戦してみてはどうでしょうか。
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