アコースティックギター製作CLUB TOPへ   図面を描く
(NO. A-3)

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どんなギターを作るかが決まったら、次は製図をします。頭の中
にあるギターのイメージをいよいよ形にしていく作業です。とても
楽しい作業です。これからのギター製作の基本となる部分です。
何度も描き直して納得できる図面にしていきましょう。ボディの
サイズが決まらない方は、作り易さという点からも、マーチンO-18
サイズ をおすすめします。私はオリジナルではありますが、
ほぼこれくらいのサイズをずっと作っております。スケールは
628mm、ジョイントは14フレットジョイントとします。作りたい
サイズのギターが手元にあれば、本体のぐるりをなぞって紙に
写します。用紙はA2サイズの トレーシングペーパー を文房具
屋などで手に入れます。


1.ボディの中心線をペーパーに引きます。この中心線は非常に
大切な線です。ネックのヘッドからボディのボトムまで1mmの
狂いもなく、まっすぐに仕上げることが良いギターの条件にも
なります。製図の段階でも中心線がボディの中心を通っている
ことが大切です。ここではまず直線を引くだけですが、今後この
線がベースになることを頭に入れておいて下さい。人間で
言えば、この中心線は背骨のようなもので、まっすぐになって
いないと全体に悪影響が出てきます。

2.中心線を意識しながら、ギターの輪郭を左右どちらかの片側
だけ描きます。片側だけ描いたら、次に中心線に沿ってペーパー
を2つ折りにして、もう片側をなぞって描きます。左右対称になる
ことが重要ですので、最後にもう一度中心線を折り曲げてギター
の輪郭がぴったりとくっついているかを確認します。

3.ネックブロック (35mm X 80mm) と、ホゾ (20mm X 20mm)
をボディトップ側に描きます。エンドブロック (20mm X 80mm)
をボディエンド側に描きます。

4.フィンガーボードを12フレットの位置からボディに接する14
フレット、さらに20フレットまで描きます。この時、フィンガー
ボードの中心線は常にボディの中心を通っているようにします。

5.サウンドホールを描きます。大きさは直径で90mm〜95mm
くらいが適当です。円の位置決めは、20フレットが当たるあたり
を目安にします。マーチンO−18を例にとると、本体のネック
接合側から85mmのところに円周が接しています。円の中心
が中心線を通っていることは言うまでもありませんね。

6.本体のネック側から、フレットの0〜12フレットの長さ分を
はかり、しるしをつけます。この位置がブリッジのナットの
位置になります。フレット0とはナットとフィンガーボードの
接合部分です。ここから12フレットのラウンドの一番高い
ところまでを測ります。スケールが628mm用のフィンガー
ボードであれば、その半分の314mmが12フレットから
ナット位置までの長さになリます。

7.以上まで描いたペーパーをコピーして、表板のブレース材
の配置用、裏板のブレース材の配置用、さらにボディの型枠
作成用の計3枚用意します。そして表板のブレースの配置と、
裏板のブレースの配置をそれぞれ書き加えます。表板用の
ブレースはXブレーシングパターンを、裏板用のブレースは
横に4本パターンを描きます。このブレースの配置もマーチン
を基本としています。

一般的に表板のブレースの方が裏板のブレースより多いのは、
弦の張力が裏板より表板に多くかかるという理由からです。
ライト弦でレギュラーチューニング時には約70kgもの張力が
かかります。ですので、ブリッジや表板はその張力に耐えられる
よう、しっかりと接着したり、ブレースは細すぎず、スキャロップ
も深すぎないように注意する必要があります。表板の強度が
不足すると、ブリッジのはがれや、表板の膨れにつながります。
私の失敗談ですが、始めのうちは強度面を意識せず、音質面
だけを考えてスキャロップトをかなり深く削り過ぎました。
その結果、表板の強度が落ちて表板が変形し、ブリッジの
はがれを起こしてしまったことがありました。皆さんはこのよう
なことのないように、スキャロップトの深さは程ほどにして
おきましょう。




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